電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

景気改善が遅れるとか、もうそういうレベルではない

どうも自分が悲観的だったり、自虐的な話を書くと、それは格闘技の世界についてだけの話だと思われてしまうことが多いんだが、そうじゃないんだということを、ちょっと強調しておきたい。

日銀の総裁やら海江田さんやらが、今更のような暢気なコメントを出しているが、いわゆる庶民(特に深い意味はないよ)が実感している景気よりも、さらに悪いんである。

自分が何でそんなことをわかるかと言えば、それは自分がシステム屋であるからだ。景気の煽りを食うのが、広告宣伝費と広義のシステム開発費であるのは言うまでもないが(そういうところから削られるわけだね)、広告宣伝費の削減は、恐らく日本の経済構造を大きく変えてしまうレベルにまで来ているわけで、当然、システム開発も同様の状態にきている。

システム屋は広告屋と同じで、あらゆる業種に対してシステム屋であるわけだ。だから、様々な業界からの情報が入ってくるんである。自分の長年の経験上、システム屋の不景気は、世間の不景気と微妙に時期がずれる場合が多いんだが、この数年の不景気ぶりは、もうズレとかそういう話ではない。ずーっと悪いんである。しかも、まったく改善される兆候が見えない。

自分は会社勤めの経験は5年半しかなく独立した。元々何をやるにしても独立志向が強かったとも言える。だから、多少の不景気に遭遇しようが、何とかなるさと思うことが多いんだが、最近では、ああリーマンやってりゃよかったとか、公務員になってりゃよかったとか、そういう愚痴が自分でもシャレにならないほど出るレベルであって、勿論、このレベルになってみれば、リーマンも公務員も危ないわけだ。

大手な人や親方日の丸な人が、そういうことに鈍感であるのはまだ理解出来るんだが、明日は我が身な中小に勤めている人で、相変わらず、リーマン病のまま、のほほんとやっている人が多くて何だかなと思うことが多い。とっくに負け組(あえてこの死語に近い言葉を使うが)である自分自身の生活に慣れてしまっているだけなのかもしれないが、もう数段階、酷くなるということは想定しておいた方がいいと思う。いや別に人様のことなんて、どうでもいいんだが、あっちこっちから文句ばっか言われた挙句、人に後ろ足で砂引っ掛けて離れていった人間(てな奴はもう長年やってりゃいくらでもいるわけで)からのヘルプコールが来るたび、今更おれに言うなと思うわけだ。こっちの方が助けて欲しいよ。