電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

鬼は内、おれも内

今年も節分の季節で、世間は相変わらず阿呆巻きであるわけだが、鬼は外、鬼は外と、鬼さんを外に追い出してしまうのは、やはり、家庭のエゴイズムだと思うのだ。出て行った鬼さんは、どこに行ってしまうのかという話であって、自分の家から出て行って、隣の家に住み着いたりしたら、世界、否、国内の不幸の総量どころか、町内会の不幸の総量すら、まったく変わってないのであって。

せめて「鬼はどさくさに紛れてエジプトにいけ」とか「まあ中東ならどこでもいっか」とか、「北朝鮮にさらわれちゃえ」とか「海賊流行ってることだし、ソマリア行って、海賊王におれはなると言え」とか、そういう具体性を持たないと、豆なんてまいても意味がないと思うのだ。

もしくは、豆なんてぶち当てて、単に自分の視界外に追い出している場合ではなく、ここは近代兵器を使って、鬼の殲滅戦に出るべきであって、それが人権上、いや鬼権上望ましくないというのならば、世界の平和の為、みんなを幸せにする為、世界中の鬼さん、ウチにいらっしゃい位の事を言える大人物の登場を、待たざるを得ないわけだが、そんな偉い人は滅多にいない。ならば、東京都は鬼さん収容施設をキチンと設立すべし、というか。

無条件に、外に追い出すべきは、これは間違いなく、若年の引き篭もりとかニートとかであって、これはもう自宅で家庭内暴力をふるうくらいなら、その辺の公園でタムロして暴徒化して頂き、民主党政権の打倒に立ち上がってもらって、ついでに、どさくさに紛れてエジプト行ったり、中東行ったり、北朝鮮にさらわれちゃったり、海賊流行っているから、ソマリア行って海賊王になってもらったり、あれ鬼と同じになってしまった。

おれは人様に不幸をもたらす鬼なので、おとなしく内に篭ると決めている。深く、深く。闇の深さを知る為に。