電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

今夜お前と付き合いたい

結局、3月12日の注水中断はなかったという話になって、政府やら東電の上は無能な上司の典型、事件は現場で起こってる、現場は心ある人ががんばっている、吉田所長は偉い吉田所長は凄いという話になりつつあるが、ところがその吉田所長みたいな人も、さらに上に昇ってしまうと、武藤副社長みたいになってしまうシステムこそが問題という話を言う人はあまりいない。

人は立場によって立場なりの判断をするように出来ていて、そんなの当たり前の事であって、ところが、偉い奴はみんな悪い奴という事になってしまい、益々時代は衆愚性を増していくわけだ。

情報は明らかに早く細かく多く流通しているというのに、何でそんな事になってしまうのかと言えば、権力を持つという事は、ほぼニアイコールで権力を維持しようとする事であって、その意味で政治とは本質的に権力闘争であるわけだが、それは国会議員に代表されるような物理的な政治の舞台だけではなく、あらゆるジャンルで普遍的に見られる現象なわけで、その闘争の世界に参加したがる人種は、往々にして闘争を語りたがらず、一方語りたがる人種は闘争自体には参加したがらない事がほとんどで、そうやって、それぞれがそれぞれに思いを抱えて詰り合って殺し合って、人は生きていく。