電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

続・あのハゲの名は、ダナ・ホワイト

益々盛り上がりを見せつつある(ホントかよ)UFC144日本大会関連で、ガイジンの名前綴り方問題、後編というか、具体な話(前編はこちら)。

ちなみにこの問題、詳細に触れるのは総合格闘技の話に限っているが、当然、音楽やら映画やらの世界にも通じる原則論を書いている。政治辺りになると、NHK様とか大新聞様が出てきて、綴りがゆれる事は減っていくが、エンターテインメントの世界なら、ほぼ同じ状態だろう。

格闘技マスコミやらプロモーションやらのマヌケな例を挙げる前に、まずは、自分が過去に係ったミスからキチンと自己反省しておく。

2001年のスマックの先駆けであった女子総合の大会「ReMix」で優勝し、その後、スマックガールにも度々来日し、ストライクフォースでチャンピオンにまでなった、マルース・クーネン(Marloes Coenen)。彼女の場合は、この綴りの女優だとかミュージシャンとかの著名人がいなくて、過去の慣例が見当たらないケース。

これ最初の来日の時、トップの篠さん(なのかどうか知らないけど、多分そう)が、マーロス・クーネンと綴って、以降、高島学から延々抗議を受ける事になった。本人もマルースだと言っているとか五月蝿いので、自分がスマックのトップになってからのある時点で、マルースに改めた。この時、篠さんから「例え間違いであっても一度定着させた表記は改めるべきではない」と言われて、そういう考えもあって然るべきだし、そもそもマーロスでも許容範囲だろという話もあって、自分はどちら側の長短をも熟考した結果、改める事にした。

決め手になったのは修斗に来日した時に、高島の押しでマルースで発表したという事。修斗というか、高島が絡むと平気でこういう事をやる。ちっ、先例無視しやがって失礼な連中だなと思うが、まあ、結果としてそういう例を作ってくれたから、こちらも改め易かったというのもある(かと言って失礼さ加減は忘れないぜ)。改めた上で、その後もネットでマーロスとか書いてる人を見つけると、別に自分のミスでもないのに、直接コンタクトして丁寧に事の経緯を説明して訂正を求めたりまでした。高島、お前は自分のミスにそこまで責任取れるのか。

同様に前例がなくて、どう綴っていいか分らなくて、発音自体も分らなくて、いい加減につけて間違ってしまったケースもあって、スマック無差別級のチャンピオンだったアマンダ・ブキャナー(Amanda Buckner)。彼女は訂正する機会を失ったままなので(来日しなくなってしまった)、ここで訂正しておく。後から発音を聞くに、バックナーかバクナー辺りが妥当な表記であると思う。アマンダ・バクナーさん、ごめんなさい。

と、自分の係った過去の例はこの2例くらい。勿論ミスが、であって、自分がトップ時代のスマックに来るガイジンの表記はすべて自分の責任で決定していた(と書くと誤解されそうなので、さらに補足しておくが、別に引篭もりの自分が一人で決めていたわけじゃない、当然色々な人に訊いたりして決めたのだ。最終的な責任は自分にあるという話)。つまり、おれが日本語読みを作っていたのである。初リリース直前の自分のバタバタぶりは当時の関係者に聞いてもらえば分ると思う。その位、大きな問題だという意識があったわけだ。

さて、UFCといえば、未だミスターUFC的存在で、FOXが地上波中継するなら解説席にはこの人が座るランディ・クートゥア(Randy Couture)。これ、どうなんだろうね(と未だに思う)。いや発音に忠実なのは分るし、英字の綴りも珍しく先例もない。勿論、もう定着しているから今さら変えろと言う気もないが、これも最初に来たのはVTJだから、高島が噛んでいるのかもしれない。最初は随分と表記にゆれがあったような記憶もある。

自分だったら発音を鑑みてもクートゥアとは綴らない。カーターとまでは言わないが、せめてクーターでいいと思う。クートゥアと綴った事で、彼はその偉大なファイトレコードに比較して、日本における知名度を少しだけ失ったと思うが、どうだろう。この例は「ゥ」で、あっておかしくない文字だが、最近は日本語としてはありえない文字を小文字にする例も多く、これがまたよくない。何故よくないのかと言い出す奴がいるなら、それは長い議論を必要とする文化の問題なので、また今度ね。リクエストは受ける。

こんな例もある。DEEPに初来日した時、アンナ・ミッシェル・ダンテス(アンナとミッシェルの両方表記していたかは記憶曖昧)だったAna Michelle Tavares Dantasを、修斗に呼んだ時にアンナ・ミッシェル・タバレスに変えてしまった。いやこれは高島ではなく、番頭なのかもだが。自分は最初結婚でもしたのかと思ったのだが、彼女の例は、フルネイムを一目見れば分る話で、そんな事する必要あんのかという話だった(ポルトガル発音じゃない事や、明らかに「アナ」だろという話は別にするとして)。要は協調性がまったくないから、先例をちっとも大切にしないのだ。やや飛躍するが、だから歴史が育たないんだぞ。

高島学は、延々こんな事ばかりやってるわけだが(決め付け)、他人に偉そうに文句言う癖に、単純な間違いも多い。「MMA PLANET」ではクリス・ウェイドマンと綴られるChris Weidman、まだそんなに有名ではないファイターだが、発音は明らかにワイドマン。WOWOWがワイドマンと綴っても改めない。この手の例、探せば他にも見つかると思うぞ。依怙地。偏屈。正しく勇猛な意地は支持するが、間抜けな意地を張り続けるなら、早く舌かんで死んで欲しいと思う。

UFC絡みでは、自分はツイッターで延々ギャグにしたんだが、スコット・ヨルゲンセン(Scott Jorgensen)なんて例もある。これなどは「MMA PLANET」だけでなく、他も何故かヨルゲンセン表記が多い。アメリカ生まれのアメリカ育ちで活動もアメリカなんだから、ジョーガンセンでいい。例え北欧系だといえ(片親は日本人らしい)、北欧系の発音で表記する必要がどこにあるのか疑問。本人がヨルゲンセンと読んでくれと主張しているかね? 少なくとも当たり前にUFCの放送ではジョーガンセンと呼ばれているぞ。ポリシーがあって、そういう事するなら、ヴァイキングでもネタにして、もう少し面白く煽れ。そこまでやるなら認めてやる。

と、例を挙げるならいくらでも続けられるのだが、この辺りで結論にしておく。

カタカナ綴りは日本語の言語文化の問題であって、もう少し歴史をリスペクトした上で、自分達が日本語読みを作っているんだという意識を持て。過去のセオリーを外すなら、明確な方針を示せ。ウチはこう表記していると。勝手にやればいいってもんじゃないだろ。高島学、お前の我侭や意識の低さや無教養が、日本の格闘技界を低迷させているんだ。だから、松山、もう少しがんばれ。君はやれば出来る子の筈だ。あとWOWOWな。デブ橋本はどうでもいいや。