電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

女の子は殴りあうのがお好き

連載第2回。第1回はこちら

女の子の方が、格闘技に向いていると思う。

いや、思うどころでなく、実はこれ、確信に近い。女の子の方が、男より、人を殴るという行為に対して、本質的に、躊躇いが少ないのだ。もしくは、躊躇うべき理性を断ち切り易いのだ。故に、日常との落差がハッキリ見え、結果として、非日常な空間が現出しやすく、試合は面白くなる(可能性が高く、間違いなくその傾向がある)。これが、女子格の面白さの本質だ。

この「躊躇いのなさ」について、もう少し解説する。気にいらない上司に、雑巾絞った水を入れちゃうような陰湿さを、女の子特有といえば、それは偏見だとか性差別だと言われてしまうかもしれない。が、他者と敵対すること自体に躊躇いがない、と理解すればどうだろう。本質的にその傾向が強いから、実は、雑巾絞るのは陰湿なのではなく、カラっと絞っているのだよ。陰湿なのではなく、堂々と敵対しているのだ。だから、女の子はカラっと殴りあう。

ここで、女性論をやるつもりはないので、この話はここで止めておくが、女子格闘技が特殊であるとするならば、この話は、そのすべてに関わる前提だと思っている。

と、2回目で書くつもりにしていたことはここまでなのだが、ちょっと短いし、あまりに抽象論過ぎるので、面白くない人には面白くないと思うので、オマケをつけておく。

昨年12月以降のスマックガール、つまり、篠体制におけるマッチメイクについて。意外と思われるかもしれないが、自分は、篠体制におけるそれは、正しいと思っている。理由は簡単。自分が延々作ってきたことは、4年やっても身を結ばなかったのだ。だったら、メモ8がやってきたこと以外をやるのが、唯一正しいのである。

12月大会の会場で、篠体制に文句言いたい雰囲気ムンムンの高島学を見つけたので、傍に寄って行って、いきなり耳元で「マスコミがアホやから興行が出来へん」と囁いて、それに続いて「貴方の理想とするような競技論的なものは、自分が全部作った。が、まったくそれは実を結ばなかった。だからもう同じことをやっても意味ないんであって、違うことをやろうとする、篠は正しい。少なくとも、自分がやっていた、そういうスマックに対して、それを評価して取り上げなかった貴方に、篠体制を批判する権利はない」的なことを、まくし立てた。ポカンとしてた。

自分としては、釘を刺したつもりだったのだが、ポカンとしていた高島学、やっぱり、篠体制批判書きやがった。ちっ。クソマスコミは、どいつもこいつも理解力が足りねえな。

余計、つまんなくしてしまった。続く。