電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ジャンルとしての総合格闘技

いやあ、石井慧選手の総合格闘技転向表明は、久々にガツンと来る話題だなあ! 総合格闘技の末端に携わるモノとして、素直にワクワクする。年齢や最盛期云々より、ここまで「総合格闘技」「MMA」という言葉をはっきりクチにして転向してきた大物選手は、初めてなんじゃないだろうか。それがうれしい。吉田や瀧本は、「総合格闘技」というより「PRIDE」だった気がするし。だから、今回の石井の表現は、世間に対する、ジャンルとしての「総合格闘技」の浸透の証明なのだ。これだけ「総合格闘技」という言葉が、地上波を賑わせただけで、石井の総合転向は、それを受け入れる総合格闘技の側にとって、既に成功と言っていいと思う。

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話まったく変わって、11月8日ヴァルキリーの演出・進行は、ケージフォースをいつも作っているGCM伊東さんに、オンブにダッコでお任せというカタチになるのだが、そこはクチだけ五月蝿いスーパーバイザー、SEの選曲をやらせてもらうようお願いした。スマック時代、唯一色々なところから評価され、自分でも自信のある部分というのもあり。

もぎゅPの希望も取り入れつつ、大体の選曲を固めて、昨日、もぎゅPのダメ出しも受けた。

スマックの時は、オープニングやエンディング、加えて勝利決定時に流す曲は、すべて女性ボーカルの曲と自分にカセをはめて選曲していた。例外は、2003年に篠さんの押しで使って、まさにスマックの象徴となった、全選手入場に使ったチャーリーズエンジェルのテーマ。まあこれはボーカルなしなんだが。そうそう、煽り映像で使った曲は、Jスポーツさんお任せだった期間も長いし、自分で作っていた時も、このカセの範囲外だった。

今回は、この女性ボーカルというカセを外す。いや正確に言えば、スマックで使った曲、女性ボーカルの曲は、もう使わないというカセをはめる。スマックと同じことをやってもしょうがないからだ。いや、変えるべきというか。

金網からイメージすると、まあメタル系というか、ハードコアというか、そういう方向に走りそうなところだが、勿論そんな普通なことはしない。しかも、やり始めると徹底してやらないと気が済まないので、曲のアタマの無音のコンマ何秒を詰めたり、リピートになる時、違和感がないように重ねたり、レベルを揃えたり、色々やり出して時間食いまくりなんだが、こういう小さいことが、興行の質をあげる為の大切な作業なんだと自分に言い聞かせながら楽しんでやっている。明らかにコストには合わないんだが。

出来た選曲を通して流していると、変えたつもりが、やっぱり、おれだよなあという出来。あまりにベタ。というのが感想。まあアガるんでいいか。非日常の空間を作る為のモンだしな。

自分でカセをはめておいていきなりそれを破るのも、何なんだが、1曲だけ、スマックの、ある大会のある場面にで使い大失敗した曲を使う。多分、3人くらいしか覚えてないとは思うが。これは、昔の失敗をカセではなくカテとして、先に進みたい為(だから、今回しか使わない)。どの曲が、スマックのいつ使った曲であるかまで、正確にわかった人は何かあげます。テディベア親父だけは多分気付くので対象から除外。