電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

火事と喧嘩はネットの華

プロモーター、必死ですという話(と、最初に書いておかないと、格闘技ネタだと思ってもらえない)。

火事と喧嘩はネットの華とタイトルに書いてみたものの、ここのところ(というかもうこの5年以上)、ネットも安定しつつあって、どこも面白くない。そもそも、喧嘩の場所であった掲示板が壊滅状態で、現実的には、2ちゃんだけになってしまい、しかしあれは匿名掲示板であって、喧嘩というより一方的にディスりたい人達がやるものであって、真っ当な喧嘩にはならない。では、ネットに喧嘩はなくなったのかというと、そんなことはなくて、あるところにはある。

現時点で、比較的面白いのは2つあって、ひとつは「はてな匿名ダイアリー」と「はてなブックマーク」周辺。もうひとつは「発言小町」(という状況がもう1年以上続いている)。共にそれなりに匿名性は高いものの、そこそこ記名性もある。前者は、このブログも「はてな」だし、かなり身近ではあるものの、どうもオタク臭(と同時に比較的インテリ臭もするのが救いだが)がキツいような気がして、正直怖い。自分一人の力では手に負えないような気がする(2ちゃん以上にコントロールしきれなそう)。一方後者は、ある意味凄く開かれていて、その分、人生どマークな世界が展開されるので(この説明で伝わる人は少ないかもしれないが)、必然的に釣り場としても盛んとなり、その結果、いかに仕込み臭を抑えるかが課題であり、かと言って、抑え過ぎると当然スルーされ話題にならないので、このバランスが難しい。

根本的な問題として、何でお前そんなに喧嘩に拘るのだという話になるのだが、それは簡単な話で、話題作りである。別に、自分一人が気持ちよくなる為にブログを書いているだけなら、現時点でも、一般人としては、それなりのアクセスがあるのであって(あくまで一般人としてだが)、充分なのである。が、前回のヴァルキリー直前など、伸びぬチケット売り上げと、あまりのどこにも話題にされなさに、何かをせねば感バリバリとなり、さてどうするか、何をすればいいと、必死で頭を回転させた結果が、「46歳、格闘技のプロモーターやってます、チケット売れずに破産寸前です、どうしたらいいでしょうか?」と発言小町にトピを立てることだったのだが、どうも忙しい最中にコントロールする自信もないし、それ以上にどこまで効果が出るか確信がもてなかった為、自重した。

その代わりにやったのが、ここでプロモーター論などを書くことだったのだが、アクセスは飛躍的に伸びるものの、どうも浸透していかない。簡単に言えば、ふふーんと読み過ごされるだけだ。本気で読まれない。言葉が虚空に吸い込まれていく感じ。

要は、ひとりスーパーハルクトーナメントというか、入り口は何でもいいのだ。それが最強超人決定戦であっても、かわいこちゃん路線であっても。が、もう自分は現時点で後者の路線を取る気はない。それが大して効果がないこと(勿論、多少は効果あるんだよ)、過去に散々やって、その答えを知っているからだ。少なくとも、自分が出来るやり方では、コストに見合うパフォーマンスは得られない。

格闘技の面白さ自体を伝えなければ、何にもならないのだ。ところが、格闘技自体の面白さというものは、要は、もう見てもらわないことには、どうしようもないものであり、つまり構造矛盾。そんなに簡単に伝わるものなら、業界全体が、こんなに冷え込んでない。

同じ多少でいいのなら、しょうがないので、長尾メモ8というプロモーター側の人間を、「痛い奴」としてあっちこっちに見せて、人を寄せようというわけだ。真っ当に固いことを書いても、ごくごくわずかのマニアに評価されるだけで、しかも自分を評価してくれるような人間は、大体もう知り合いなのであって、つまり身内褒めは、当たり前の感性を持っているならやりたくないから、やってくれない(のだけど、今回は自分のあまりの必死さを感じとった知り合いが何人も協力してくれた、ありがとう)。

勿論、100人のうち100人に「痛い奴」と思われてはいけないわけで、せめて30人くらいには「だがそれがいい」と思わせなければいけないわけで、その程度の自信はあるんだが、どうもそこに至るキッカケが上手くつかめない。

しょうがないので、ぼちぼち、カリスマ・ブロガーのグリフォンさん(id:gryphon)に喧嘩を売ってみたりするものの、裏山がNHKスペシャル「沸騰都市」で特集されるほどの人気者のグリフォンさんは、金持ち喧嘩せず、いやカリスマ・ブロガー喧嘩せずであって、ちっとも付き合ってくれない。番頭に怒られたら、ヘコヘコする癖によ。ちっ。