電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

海の向こうで戦争が始まる

明日24日は、ヴァルキリー03とケージフォースが、ディファ有明であるのは勿論のこと、海の向こうでは「UFC104」が開催(一部で報道されたようだが、出発直前にパスポート云々でトラブった岡見勇信選手も、ブッカーKブログによると、何とか間に合った模様)。まさに、金網デイと言っていい。UFCが金網である以上は、総合格闘技のグローバルスタンダードは金網。もう、リングと金網のどっちが優れているかとか、そういう話ではないと思う。海の向こうでは、金網でパウンドありが、当たり前なのだ。

 * * *

さて、この連載、前回までで、現時点で書きたいことは大体書いた。あとはどう締めるかだけだ。いつもこの手の続きものを書くと、最後が尻つぼみになる。今回くらいは、ちゃんと締めておきたい。元々、自分は何でも自分に引き付けて語るタイプであるから、高々、1スタッフの癖して、最後も、世界の中心に自分をおいて締めてみるか。

 * * *

限りなく透明に近いブルー」で衝撃的なデビューをした村上龍の第2作は、「海の向こうで戦争が始まる」という。一部に評価する向きもあったと記憶しているが、まあもう誰も覚えてない(が、今チェックしても絶版になってないのはさすが)。3作目くらいまでは勢いでいける。が、ダメな作家はそのあたりから停滞する。

村上龍はそこからが凄かった。3作目が「コインロッカー・ベイビーズ」。傑作だ。4作目は超クソ映画となった「だいじょうぶマイ・フレンド」で、映画は駄作だが、原作は凄い。村上龍で一番好きかもしれない。このあたりから「愛と幻想のファシズム」くらいまで、村上龍は突っ走る。

現時点では、もう小説を書くモチベーションを失っているように見えるが、既に、歴史に残る作家になったと言っていい。

2作目というのは、難しい。難しいんだよ。正直なところ「海の向こうで戦争が始まる」の面白しさは伝わりにくい。が、この2作目があったからこそ、分かり易く語る方法を身につけ、村上龍は偉大な作家となった。そう思う。ある時期のスマックガールが、自分にとってのデビュー作だとすれば、ヴァルキリーは2作目であると言えなくもない。今が、生みの苦しみなんである。だから、応援して欲しいんだ。

海の向こうで戦争が始っているけれど、女子総合、否、すべての格闘技を愛する友たちに向けて、「きっと、すべてがだいじょうぶ、マイ・フレンド」と呼びかけ、明日ディファ有明でお待ちしております。

■大会名称:「VALKYRIE 03」
■日時:2009年10月24日(土) 開場12:30 開始13:00
■会場:ディフア有明/東京都江東区
■チケット情報:当日券は、12時より発売いたします。
 SRS¥10,000 / RS¥7,000 / S¥5,000 / A¥3,500 ※当日券は¥500増しとなります。

■全対戦カード
□メインイベント 女子フェザー級(52.2kg) ヴァルキリールール 3分3R
瀧本 美咲空手道禅道会横浜支部)vs.茂木 康子ストライプル

□第6試合 46kg契約 ヴァルキリールール 3分3R
大室 奈緒和術慧舟會東京本部)vs.関 友紀子(フリー)

□第5試合 女子バンタム級(48.5kg) ヴァルキリールール 3分3R
村浪 真穂和術慧舟會トイカツ道場)vs.SACHI総合格闘技闇愚羅)

□第4試合 女子バンタム級(48.5kg) ヴァルキリールール 3分3R
♂ha@THE♀パラエストラ柏)vs.スギロック杉山直歩/和術慧舟會A-3)

□第3試合 女子フライ級(45.4kg) ヴァルキリールール 3分2R
ハッピー福子総合格闘技道場コブラ会)vs.高木 佑子総合格闘技闇愚羅)

□第2試合 女子ライト級(56.7kg) ヴァルキリールール 3分2R
森 雅絵総合格闘技闇愚羅)vs.あやめ(三浦絢女/和術慧舟會RJW/H.T.W道場)

□第1試合 46kg契約 Giグラップリング・プロルール 3分2R
杉内 由紀(ポゴナ・クラブジム)vs.田中 由紀K太郎道場)