ヤワな肉体

２０代の後半に、椎間板ヘルニアで散々苦しんだ。ほぼ全開した今は、ときたま軽いぎっくり腰をやる程度で、普段延々座って仕事（いやほとんどの遊びも座ってだ）をしている割には、日常的な腰痛はもう15年くらいない。これはイスに気を使っていることが大きいと思うんだが、要は作業の最中の姿勢の問題であって、自分はかなり姿勢が悪いので、30半ばになった頃、たまたま、そこそこカネがある時期だったので、10万超えるような「ちゃんとした椅子」を買って、未だ使っていて、これの効果は、買った直後から出た記憶がある。椅子は重要だよ。

かと言って、椅子自慢をしたいわけではなく、何でこんなことを書き始めたのかといえば、ここのところ、何十年ぶりという感じで日常の腰痛が出始めたからだ。原因はもう明確で。ここで書いた、老眼の影響で、日常作業で眼鏡を外すようになって、作業中の姿勢が変わったから。勿論、肩こり首こりも酷い。

人間の肉体、ヤワなもんだよなあと思う。こんなことで、すぐ変わってくるんだから。と、しみじみ一般論に繋げて落とせば、何となく収まるんだが、おれの身体だけが、特権的にヤワなだけの可能性も高いし、この文章のオチとしては相応しいかもしれない。おれは心も身体もヤワな情けない男。嗚呼。