電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

短小野郎を短小呼ばわりして怒られる場合

カンニングの風上にも置けないヘタクソなカンニングもどきをして捕まった小僧が、何で捕まったのかと思ったら、偽計業務妨害だった。ちょっと調べてみると、業務妨害には、威力と偽計があって、自分のイメージとしては、威力の方ばかりのイメージだったので、なるほどという感じ。犯罪予告などでの逮捕も、威力でなく、偽計で逮捕されているケースもあるようで、膝を打ちたくなる。

犯罪予告系は、逮捕者が出ても、相変わらず似たようなことが続くが、名誉毀損系は最近は捕まったり訴えられたりで話題にされることを、ネットではあまり見かけることがなくなった。勿論、民事は山ほど行われているんだろうし、その中には、ネットにおける私人同士のナジり合いとか、有名人が逆切れして私人に粘着という、ウォッチしていて面白い例も、きっとあるにはあるとは思うんだけど、それがネットで話題にされること自体が少なくなっているように思える。

何でこんなことを書き始めたのかといえば、これからは、一般人が名誉毀損で怒られることが、益々増えるんではないかなあということを、少し前から漠然と思っていたからだ。

名誉毀損には、公益性の確保や公共の利害に関する目的の場合、それが真実であることを証明できる場合に限り免責されるという条文があって、いわゆる公人/私人論なのだけど、これ、大きな勘違いをしている人が多くて、例えば、馬鹿に馬鹿と言うと、相手が私人であっても、これは名誉毀損が成立する。勿論、実際に刑事で捕まるとか、民事で訴えて勝訴できるとか、そういう事を言っていのではなく、原則論なので、そこは誤解なきよう。

ところが、公人に対しては、相手が馬鹿であることを証明できれば、馬鹿と言ってもよいということだ。少しクドくなるが、繰り返し説明すれば、短小な奴に向けて、やあい短小とおちょくった場合、私人だとホントに短小であっても、それは名誉毀損の対象になるけれど、公人であれば、ホントに短小であるならば名誉毀損の対象にならないということであって、逆に言うと、相手が公人であっても、短小でない人間に短小と言うと、名誉毀損であるということであって、ここが公人論の一番誤解されているところであり、公人に対しては何を言ってもいいのだと勘違いしている人が極端に多い。

実際には、例えば、政治家に対して、ツイッターで短小呼ばわりして、名誉毀損で訴えられることは、現状ではまずないと思われるが、その可能性はあるのだということは、もう少し理解されていいと思う。これまた最近は一時期ほど見かけないものの、ツイッターが盛り上がりつつある時期には、著名人に向けて、誰も言えないだろうけど、おれが言ってやりましたよ的な、批判することは偉いこと、その実、ただの床屋政談以下の発言をする奴が多くて、うんざりしたものだが、Facebook関連で匿名実名論議が再び持ち上がり、そうすると、自分は、どうしたって、この手の話をしたくなってしまうのだ。

そういや、高校時代にカンニングが見つかって、停学になったことがあるんだが、どんだけヘタクソなカンニングをして見つかったのか、細部がどうしても思い出せない。校長室に呼び出されて、停学を宣告された光景とかは、凄く覚えているんだけど。……などという話は、勿論、ここだけの話だよ。