電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

アトラクト・ユア・オーディエンス!

政治家、特に国会議員というのは、基本的に権力闘争をするのが仕事で、国民の事など考える暇などないのだから、今更何やってんだとか言う気はまったくなく、今回の菅首相の不信任案否決の流れは、鳩山さんが演じた役割が何とも絶妙だし(「嘘つき」が「ペテン師」呼ばわりに拍車がかかっていく辺りなど、今後何言ってくれるかワクワクする)、否決後の菅さんの開き直りはスガスガしい勝利宣言にすら見え(心底うれしそうなんだもの)、茶番というより、出来のいいコメディーをみているようだった。

リアルタイムで情報をウォッチしてなくとも、何が起きたか流れはすぐ理解出来る、そのわかり易さがいい。政治は分かり易くあるべきとは、自分はまったく思わないものの、益々ポピュリズムが重要となるこの時代、民主党の面々もようやくキャラが立ってきて、分かり易くなってきたという事ではあるまいか。で、唯一分かり難い部分としては、自民と小沢さんが、もし可決してしまったらどうするつもりだったのかという事で、ところが悪役というのはそういう役柄である事が多く、イマイチ動機が弱かったりその先の狙いがハッキリしなかったり(大概はそこまで描き込む余裕がないのである)、つまんない事で思わず大事件を起してしまうというのは悪役のステロタイプであるとも言える。

自分は極度のノンポリだが、未だ一応脱原発指向なので、自民より民主の方が、脱原発はしやすいだろうという一点において、限定的に自民党よりは民主党を支持したいと思うが、どうせ選挙なんか行く気ないので、自分がどこを支持しようがほとんど意味ないし、こうやって好き勝手な事を書いて、それで極稀に面白い事が書けたりすればそれでいいわけだ。普段であれば政治についてなど何を書いても大して面白くならないのに、今回のように何かを書いておきたいと思わせる位には、低支持率にあえぎながらも、物理的に選挙は出来ないというこの民主党政権の状況、充分エンターテインメントしてると思う。