電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

新・あのハゲの名は、ダナ・ホワイト

このタイトルをつけて、内容は「UFC144」「UFC JAPAN」の意味合いについて分析する。

最近はこういう事を書くと、メモ8の野郎、偉そうな事書いてるがそんな事はネットで出てるだろと言われる事が増えたが、そんなの当たり前だ。今やインサイダーからの特殊な情報を得てるわけではない、ただの引篭もりだもの。自分のカネで安いチケット買って見てきて、後はネットやら何やらで情報漁って、それで判断しているのだ。つまり、情報量はキミと変わらない。それをどう読むかという話なんである。

数日前から驚くほど盛り上がりだし、実際、観客席もびっしり満員、熱も自分が予想した以上に上がり、基本として大成功だった事は間違いないというのが、まずは大前提。何より、これなら次もあるだろう。

ネットの感想をざっくり見る限り、かねてから自分がツイッターで呟いていた、UFCが年に2回かそこら来てくれれば、日本の総合格闘技に国内メジャーなんて必要ないという認識が、比較的ライトなファン層にも認識されつつあるという事で、誠に結構な事であると思う。

それと引き換えとなるのは、特定の選手をプロテクトしてくれるわけもなく、ただ只管ファイト内容が重視されるUFC基準に、国内の総合の選手も合わせていかざるを得ないという事であって、ファンに取ってはそれでよくとも、選手や関係者に取ってはより厳しい世界となるわけで、つまりプロモーション7割の選手はより大変ですなという話である。

勿論、単純に勝ち負けだけではないのは、UFCも同じであって、プロモーション7割・実力3割が、プロモーション3割・実力7割くらいになるだけであって、ここがゼロサムになるわけでないのは当たり前だ。SNS全盛となり、何とか面白い事を言おうと、益々物事を単純化して語りたがる馬鹿が増え、何でも極論を言う奴が多いわけだが、世の中はそういう馬鹿が考えるほど単純ではない。

プロモーション3割・実力7割だったら、かつての国内メジャーだってそうだろ、プロモーション7割の選手ばかりじゃないだろ、実際のところは大して変わってないじゃんと言われそうだが、そう、比率自体は、多分大して変わらないのである。いやいや何よりこの3・7という数字はあくまで例えであって、何かのデータがあるのかと言ったら無いに決まってる。無いんだが、実際のところ、大して変わってないと思う。しかしだ、同じプロモーションでもその内容が変わって来るんである。つまり、日本国内の選手サイドに関しては、より厳しくなる事だけは確かで、如何にも日本的な地縁・血縁的な方法(これも比喩だからね)が、益々通じなくなるだけの話だ。

ならいざ知らず、今回の開催に関してすら、ダナ・ホワイトジョー・シルバが「選手は直接メールしてきてくれ」なんて言っていたが、実際のところは、もう何年も前から、国内の後楽園規模プロモーション、つまり修斗パンクラスやDEEPのチャンピオンになるだけでは、UFCは取ってくれない。この項に限っては、自分は情報量が一般ファンと違うとハッキリ書いておくが、そういう事実がとっくにあるんである。いくつも表に出てない例を具体的に知っている。

いい加減、選手サイドも甘えてないで、この事実を認識すべき。加えて、ファンは、あれはダナやジョー・シルバのプロモーション活動そのものなんだと気付くべき。もうその位、国内とUFCの差は開いているし、さすがにファンにだって気付いている子がいっぱいいる。

ファンに取ってみれば、このままUFCがより国内に定着すれば、良い事の方がはるかに多いだろうとは思う。普段の興行はWOWOWで見られるし、年に1回か2回は国内にも来る。それでいいじゃないかという話。その通りなんである。その通りなんだが、さて、デメリットは無いのかと言われれば、勿論山ほどある。そんなの当たり前の話だ。まずは……。

既に長くなってしまったので、また明日にでも。