電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

昔スマックガールというファイトマネーの延滞を繰り返しながら7年持ったプロモーションがあった

数日前に書いたエントリーのコメント欄を、マトメておく。

だらだら情緒に逃げた文章を垂れ流しているより、事実の説明の方が力を持つこともあると思うので。質問の内容上、ジュエルスさんに失礼なことも書いていると思うが、それはお許しを請う次第である。

「総合格闘技の元ファンであった貴方に」

deepdeep 2010/10/14 17:10

この間ジュエルスを観に行ったのですが、パンっパンでした。あの光景を見て、まだ女子格闘技、プロ格闘技興行には未来があるなと思ったのですが、それは妄想なのでしょうか?



memo8 2010/10/14 17:19

答え難い質問ですね(苦笑)。何を未来とするか、という設問の立て方にもよるかと思いますし。



少なくとも、新木場のキャパを考えると、ツキイチなりで満員を維持できても、選手もスタッフも誰1人食えないというのは事実ですね。



deepdeep 2010/10/14 19:07

未来、例えばちゃんと女子格闘家の人達や関係者が興行を打てばそこそこ潤う未来と私は考えてます。



新木場のキャパは確かに小さいですよね。例えばそれに付随する副収入、グッズであるとか飲食(外に出てましたよね)であるとかが、かなりジュエルスは売れている様に感じたのですが、あれでも大赤字といった感じなのでしょうか?



だとしたら、選手個人でチェキ付きのTシャツとかグッズなりを沢山作って雀の涙のギャラにプラスアルファをどんどん作ってくれればな、とか思います。

折角コアなファンが集まってるんだからそれをお金にしない手は無いですよね。



memo8 2010/10/14 19:32

潤うというのが、どのレベルなのかという話になりますね。



真剣勝負であれば、毎月試合に出るのは不可能に近いですし、それで1試合数万のファイトマネーを手にすることが潤うと言えるのかどうか。それはスタッフも同様です。あのレベルのキャパがあり得るのは、それが新人育成興行であったり、あくまでその上がある場合なんですね。つまり成長することを前提とするから、今が耐えられるという。



例えばTシャツ30枚売って、それで利益がいくらでるかを考えてみてください。そしてTシャツをデザインし発注し現場で売るのに、どれだけの人が関わるのかも。グッズは数百の単位で出て、初めて収入として計算出来るんですね。あのキャパで数百売れるわけはないので、やっぱり潤うというレベルには行かないというのが結論で。



少なくとも千人以上の観客。その位は入らないと回数できない格闘技興行の場合、収支は取れないというのが、長年やってきた上での結論です。例えば、音楽のライブとかであれば、1箇所数百のキャパでグッズも数十単位の売り上げであっても、全国まわるなり何なりで回数がこなせるから、まだ計算出来るかもしれないわけですね。



citrus 2010/10/15 16:06

小箱をパンパンにしたとして、一興行単位で見た場合、常勤スタッフの取り分なしで収支トントンか若干黒字のイメージでいるのですが、感覚的にどうなんでしょう。



memo8 2010/10/15 16:49

まあ小箱でも色々ありますし、客単価や、実際の客入りと実券の割合とかも色々ありますねえ。



ヨソ様のことはアレですから、スマックガールで、自分が明確に収支を把握していたのは2004年から2007年の9月までですが(30超える大会数になると思います)、シトラスさんが書く基準で(常勤スタップ取り分なし、ランニングコスト考慮せず)で、興行単体で黒が出たのって、確か3回だけですね。トントンか微赤(この経費を興行収支に乗せちゃうと赤になっちゃうなあとか)くらいまで入れると、あと数回あったような気もしますが。が、いずれも数万から数十万の黒です。で、赤出る時はあっという間に数百万になるわけですから(苦笑)。



ヴァルキリーの話は、生々しすぎるので「まだ」書きません(苦笑)。あっ旗揚げは微黒でしたよ!



citrus 2010/10/15 21:12

興行のグランドデザインというか、収支予算を組んでからマッチメイク含めて興行を打つわけですよね。そこで収支が大きく乖離するというか、どのレベル(興行単体で赤が出なければいい、など)で予算組みしてるんだろうというのかが気になったりしています。そんなの興行の目的によって違うのかもしれませんが。



deepdeep 2010/10/15 23:18

多分答え辛い質問だとは思うのですが、ジュエルスはそうしたら赤字覚悟であの小箱を満員にしているという事でしょうか?(女子格闘技の灯火を絶やさない為?)

(親会社になるのかな?)DEEP(&ジュエルス)の興行数を見てると選手の手売りが多いにせよ、継続的に興行を打っている様に見えますし、後楽園でのビックマッチも予定している様です。

その後楽園に満員になる為の種蒔きをわざわざ赤字を出して新木場でやっているという事ですか?



だとしたら決して少なくは無い試合数(ギャラは少なくても発生してますよね)リングドクターその他外人選手の人件費、会場費と相当費用が掛かっている様に見えます。



格闘技の興行というのは本来そういうモノなのでしょうか?

ド素人なうえに教えて君ですいません。



memo8 2010/10/16 01:10

>citrusさま

収支予算を組む時、入りをどう想定するかですね。赤字であった前回の入りを前提で予算組んだら、そりゃ毎回規模縮小ですわ(笑)。「次はこれだけ入れる!」と想定してやるのが興行です。



>deepdeepさま

ホントに答え辛いですね。だってライバル団体の目論見を書けと言っているんですよ(苦笑)。



ベンチャービジネスって3年間は投資期間って説があります。逆に言うと3年やって黒字転換しないと、もう続けても意味はない、赤字が増えるだけと言われています。自分はスマック、トップになってから3年強やりました。ジュエルスもヴァルキリーもまだ2年です。投資期間ということでいいんじゃないんですかね? 自分はスマック時代、今のジュエルスが目標としている後楽園を、年に4回平均でやったんだよなあ(遠い目)。



このエントリーの右上に見える「プロモーターはみんな飛ぶ」という連載を最初から読んで頂けると、少なくとも私個人が何を考え、興行を続けているかはわかって頂けるかもです。勿論、わかって頂けないかもですが。