電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

RTの罪は、誰の罪?

被災している皆様へお見舞いを申し上げます。東京・西荻窪のメモ8は特に問題ないです。家の中は元々ゴミ屋敷だったので、色々なモノが吹っ飛んだんだけど、何が吹っ飛んだのか、よくわかってない(苦笑)。

ツイッターで、地震の直後に、動けない助けてくれ的な事を書いて住所を添えた情報を流し、それがRTで拡散された。そして、それがデマだとすぐわかった。勿論、デマを流した奴が一番悪いのは当たり前だが、RTすべきか否か、いきなり議論発生。

色々な考え方がある。RTした竹熊さんは「この場合は、事実として周囲は行動すべき」とツイートした。それに対する反論もあった。色々な考え方があるとは思う。

この手の緊急ヘルプをRTする事は、ツイッターを始めてすぐの頃、自分も一回したことあって、それはデマではなかったものの、人の生死に関わるような話題でなかった事もあり、「単にトラフィックを増やすだけでは?」と指摘してくれる方がいた。それから、ずっと考えていた。結果的に、自分はこの手の緊急ヘルプはRTしないという前提を持つに至った。勿論、それは前提なのであって、例外はある。すべき時もあると思う。

今回の場合、ある場所で家具に挟まれて動けないということだった。よく考えれば、RTすることより一回の119番が必要なのは言うまでもない。建物の名前が「ギークハウス」だったのも引っ掛かった。特に調べることもしないまま、自分はまったくRTする必要なしとスルーした。そして、しばらくして、やはりデマだとわかった。元ネタ流した奴はこの手の常習犯であるらしい。

デマでない可能性もあったかもしれない。その場合、お前がRTしない事により、この人は死ぬかもしれない。その可能性は極めて低いがゼロではない。逆にRTすることで、何が問題となるか。自分のRTがキッカケになってトラフィックが増大し、ツイッターが落ちるなり、どこかの回線が切れるかもしれない。その結果、助かるべき人が助からず死ぬかもしれない。これも可能性としては、極めて低いがゼロではない。

結論として、自分は、無責任と言われようが、あくまで前提としては、こういうRTはしない。自分はRTするということを、自分が発言するのと同じくらいに責任を引き受けたいと思うから。どんな緊急な時でも、冷静に考える人間でいたいと思うから。

勿論、これは自分の考え方であって、これが絶対正しい、他の人もそうすべきとは言わないよ。