電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

去年観たお勧め映画ベスト3

相変わらず古い映画ばかり観ていて、封切り作を映画館で観る本数は極端に少ないので、去年のベストテンみたいな事は出来ないんだが、何となくそれに準じることをやってみたくなったので、去年、初めて観た映画(洋・邦含む)で、ゼロ年代後半以降から(くらいの曖昧の区切りにしておく)、3本選んでみる。

1本選べと言われれば、間違いなく「その男、ヴァン・ダム」を選ぶ(「落ち目になった時こそ底力が問われる」参照)。いやいや、この映画の場合、去年は昔の未見名作作品もそこそこ観ているんだが、それらと比較しても、ベストでいいと思う程、自分の中の評価が高い。マイ・オールタイム・ベストテンにも入りなそうくらい。

この1本が自分の中で突き抜けてしまっているんだが、それ以外はどうだろう。「マチェーテ」(「リンジー・ローハンのおっぱい」参照)と「ローラーガールズ・ダイアリー」(「リアルなファンタジー」参照)、この3本でベストスリーでいいかなと思っていたところに、年末にここに割って入ってくる映画を観てしまった。

(500)日のサマー」。2009年の映画だが、随分前に人に薦められた記憶があるものの、そのまま記憶の隅に残しているだけで、観てなかった。それが年末にWOWOWでやったので、ようやく観てみたというわけ。いわゆる都会のラブストーリーなんだが、恋愛映画なのに、青クサ過ぎて女性にはあまりお勧めする気になれない(カップル鑑賞向きではない)、何と言うか、徹底的に男の映画。

映画のツクリがとにかくシャレていて、目一杯センスがセンスしてます的手法で、童貞臭漂う主人公の心情を描く。但し、童貞臭と言っても、今時のいわゆるユルい方向ではなく、カリカリっとシャープなセンス。あとは観れは分かる。好きになる人は強烈に褒めるだろうし、勿論ダメな人もいるだろう。ただ、おれの文章や映画の好み、結構好きかも、合うかもという人なら、多分、ガツンと来るとも思う。

キック・アス」で大活躍のクロエ・モレッツが、出番はそんなに多くないのにヒット・ガール並みのインパクトを残してくれるのもお得感あり。

というわけで、ベスト3と書いておいて4本あげるという、今年もいい加減な、おれなのである。