電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

お勧め映画

おっぱいこそが映画だ! 〜極私的おっぱい映画ベストテン

久々、映画ベストテンに参加。映画ベストテン・番外編「おっぱい映画ベストテン」 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20150424まずはベストテンをあげてしまおう。 1位)「ミッドナイト・エクスプレス」1978年 アラン・パーカー監督/アンリーン・ミラク…

絶賛「味園ユニバース」

2月の更新してなかったよー。ということで、散々絶賛を繰り返した山下敦弘の新作「味園ユニバース」関連のツイートをまとめておく。「百円の恋」にしても、これにしても、邦画は充分面白い。何とかのゼロとか大作がくだらないのはどこのクニでも一緒だと思う…

「百円の恋」雑感 〜ジャンルにとってリアルとは何か?

スポーツ観戦は好きだし、映画も好きだ。けれど、スポーツ映画はあまり好きではない。これってよく考えると自分でも不思議で、あまり普通ではない気がする。とんかつもカレーも好きなら、カツカレー好きだろ? ……大好きです(あくまでロースで頼むよ)。スポ…

続・駄目ゴジラ

ゴジラなんだが、好評が多いのが気にいらねえな。というわけで、補足というかネタバレ追加というか。前エントリーでこう書いた。 ゴジラと戦う怪獣(がいることは、予告や煽りでは周到に伏せられている)のネーミングからして駄目だ。ムトーはねえだろムトー…

駄目ゴジラ

さて、ハリウッド版「GODZILLA」である。 ハリウッド新作ゴジラが評判よさげなので、何とか日本公開までに、せめて15本目(リブート前)まで観てしまおうと思っているんだが、これ結構苦行だわー。 と軽い気持ちでチェックを始めたゴジラの過去作チェックは…

ゴジラにみる文明批評と演出の問題

ハリウッド版ゴジラの新作が、封切りを前にして評判がいい。日本では何故か遅れて7月公開だが、これに合わせて日本映画専門チャンネルでゴジラ全作放送をやってて、とりあえず録画するかと、しこしこ作業。あわよくば公開までに全作観ようと思ったものの、さ…

極私的SF映画ベスト10

恒例のベスト10企画、今年は「SF映画ベスト10」ということで久々に参加。 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20131031 ここ数年は、参加者増えまくっているようで、集計ご苦労さまです。前に参加したのは、ゼロ年代ベスト10。この頃はゼロ年代の洋画を全然…

あまちゃんとパシリムの夏

少なくとも、おれにとってはそうだった。「あまちゃん」が、いよいよ来週で終わり、そうして今年の夏が終わるんである。まずは「パシフィック・リム」について。もうツイッターでは自分も散々に呟いたし語りつくされてはいるんだが。ただ、どうしても引っ掛…

も少しがんばれ左傾批評! −「風立ちぬ」周辺雑感−

宮崎駿の「風立ちぬ」は、その明らかに説明不足の模写や、時代背景に対して基本的な知識が要求されることなどから、世のオジさんにとっては、まさに語りがいがある作品だと思うんだが、それゆえ偉い人でも、結構おかしな事を言っていて、そこがまた面白い。…

ワンピファンの為の映画

まだ公開されたばかりなので、基本ネタバレはなしで「ONEPIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット」の話。尾田栄一郎が深く係わった前作(と言い切ってしまう)の「ストロングワールド」はここで書いた通りイマイチだった。が、今回はバツグンにいい。しか…

黒澤明全30作・極私的見所解説その7

六週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その6」はこちら。いよいよ最終週。テーマは「そして世界へ」、分からなくもないんだが、ちょっとおかしなテーマ設定だと思うわ。特に「そして」のところ。日本語の使い方というか、時制が間違っているというか。「羅…

黒澤明全30作・極私的見所解説その6

五週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その5」はこちら。第六週目は「原作に挑む」。前にも書いたが、黒澤は海外著名作の翻案には尽く失敗していると思う。今週は海外と国内の原作モノが交互に来るので、その辺を考えるのも面白い。「白痴」黒澤初の文芸大…

黒澤明全30作・極私的見所解説その5

四週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その4」はこちら。5週目に入った黒澤特集、今週のテーマは「人間賛歌」。何かよくわからないテーマで、要はあまりモノかよという感じなんだが、揃った4本は粒ぞろいだったりする。「赤ひげ」冗長というより物理的に…

黒澤明全30作・極私的見所解説その4

三週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その3」はこちら。今週四週目のテーマは「珠玉の時代劇」。一週目の「不朽の傑作選」に「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」の3本を持っていかれているので、やや残りカス感があるのはしょうがないところ。勿論、3本…

黒澤明全30作・極私的見所解説その3

二週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その2」はこちら。今週(三週目)のテーマは「社会を斬る」。おれ的にはかなり粒揃いの「悪い奴ほどよく眠る」「野良犬」「醜聞(スキャンダル)」「生きものの記録」の4本。特に「生きものの記録」はマイ・フェイバ…

昔子供だったことを忘れてしまう大人は確かに多い

吉田大八の4本目の監督作品「桐島、部活やめるってよ」。自分のツイッターTLでは異様に好評で(それ以上にタイトルがネタとして流通してて)、クチコミで公開拡大されたらしいんだが、かと言って大ヒットというとこまでは行ってない模様。おれは公開2週で…

黒澤明全30作・極私的見所解説その2

一週目「黒澤明全30作・極私的見所解説その1」はこちら。二週目のテーマは「監督誕生」。要はデビュー作からその直後の数作品なんだが、デビュー4作目で初時代劇の「虎の尾を踏む男達」は4週目の「珠玉の時代劇」の方に入っているので、デビュー作から6…

黒澤明全30作・極私的見所解説その1

黒澤明の全30作を、WOWOWが週ごとにテーマをつけて7週わたって放送を開始した。これに合わせてツイッターで私的見所を呟いているんだが、そこそこちゃんと書いているのと、途中でメゲないよう自分にプレッシャーをかける為、少しいじってここにもマトメてお…

がんばれ住田、がんばれ自分……園子温「ヒミズ」雑感

最近のこのブログ、すっかり「恋の罪」ブログになっていて、圧倒的に「恋の罪 水野美紀」の検索子で来る人が多い(『「恋の罪」には水野美紀のおっぱいが足りない』参照)。ならば「ヒミズ」だって、ソッコーで観てきて、ソッコーで語りまくって、サーチエン…

去年観たお勧め映画ベスト3

相変わらず古い映画ばかり観ていて、封切り作を映画館で観る本数は極端に少ないので、去年のベストテンみたいな事は出来ないんだが、何となくそれに準じることをやってみたくなったので、去年、初めて観た映画(洋・邦含む)で、ゼロ年代後半以降から(くら…

坂の上の雲を目指して駆け上がっていったら原発が出来ていた

NHK大河ドラマの感想は、ほとんどツイッターで呟いて済ましすようになり、ここに書く事もなくなってしまったが、「江」も先週で終わり、「坂の上の雲」が始まってしまったので、たまはちゃんと書いてみようか。今年の「江」は、少なくともここ十年くらいでは…

「恋の罪」には水野美紀のおっぱいが足りない

園子温「恋の罪」を観た。封切り週明けの月曜日の初回に劇場に行くなんて、自分としてはかなり珍しい。それだけ自分の中の園子温に対する期待値が上がっているということだ。過去の園子温作品に関しては、一番好きな「紀子の食卓」については「ゼロ年代映画…

リアルなファンタジー

映画を録画して保存して、ちっとも観ないのは最近延々書いているが、たまには観てる映画もあるんだぜという事で、お勧めを2本。共にJ:COMを復活させたからこそ、たまたま観た映画。1本目は「最高の人生の見つけ方」。共に末期ガンを宣告されたジャック・ニ…

タランティーノでどれが一番好き?

スティーヴン・スピルバーグみたいな大物監督だったら「スピルバーグでどれが一番好き?」みたいな事は、あまり言わないような気がする。メジャー度は申し分なくとも、活動が長くなって多作になると、イチイチ気にしていられないみたいなところがあるし、何…

ヒーローがウンコする映画

何かを上げる為に何かを落とすというのは、あるレベルの言論活動においてはルール違反なわけだが、そんな事を言ったら何も言えないよなという感じもなくもない。例えば、この「落ち目になった時こそ底力が問われる」で自分は「レスラー」を落として「その男…

再び新珠三千代のエロさを語ろう

山下敦弘の「マイ・バック・ページ」を平日の朝から新宿で観た。自分はそれなりに映画は観るものの、あまり映画館に行かない。実は今年初めてである。つまり、それだけの期待感を山下敦弘という監督に持っているという事で。結論としては、まあ微妙だ。やや…

リンジー・ローハンのおっぱい

iTunesでロバート・ロドリゲスの「マチェーテ」を観た。この映画「グラインドハウス」(というか「プラネット・テラー」なのかな?)で、フェイクの予告編として作ったのが出来がよくて、実際に中身を作ってしまったらしい。端的にいえば、エログロアクショ…

落ち目になった時こそ底力が問われる

何気にiTunesをチェックしていて、何気に観てみた「その男ヴァン・ダム」。これが傑作だったので、とっくに紹介する旬を逃しているにも関わらず、感想を書いてみる。Wikipediaでのあらすじは下記のようになっている(ネタバレはほぼなしで、むしろこれを読ん…

つまらない大人になりたくないと言う子供に限ってつまらない子供である件

このブログになってからは、この映画の事は書いてなかったか。というわけで、「スミス都へ行く」を観た。もう何回目だろう。少なく目に見積もっても、十回は観てる(多分、もっと)。自分は大学で16単位しか取らずに中退したので、要は大学で何も学んでな…

私を月まで連れてって

さて宮崎駿の2本も観たので、次は何の映画を観ようかなと選択したのが、この「スペース カウボーイ」。最近のクリント・イーストウッドの映画は、センスが合わないのだ「ミリオン・ダラー・ベイビー」以降。いい映画なのはよくわかる。特に「グラン・トリノ…