電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ページを取ってやるという愚かな意識4

何か相当猛烈な勢いで、面倒くさくなってきたので、もう強引にマトメてしまおう。

さて「HENTAI座談会」だが、醜さを極めているのが、最後のページ。もうこのページのデブ橋本と高崎の発言には、すべてに突っ込みどころがあると言っていいのだが、のっけから、これ。

橋本 (前略)現実的に日本でのジョシカクの状況を考えて何が問題かっていうと、マスコミも含めて関わっている人の熱と、現状にギャップがあるでしょ。

そんなもん、何のジャンルでも同じじゃないか。ブレイクしてない上に関係者に熱がなかったら、とっくに終わってるだろ。もう、ため息しか出ない。これで、いったい何を言えたつもりなんだろうか。

そもそも、この座談会の流れ、スマックの特殊性をあげて、つまり、やれネット住人(笑)だなんだと落としたくても、その特殊なスマックだけが続いたわけで、それを「好きだから」「熱があるから」としか分析出来ず、だったら結構なことじゃんなわけで、結局何も見つからず、落としどころを失って、匿名の同業者を貶して、挙句、悪いのはマスコミです(但し自分以外)というのがオチ。

橋本 (前略)スマックガールって試合後のインタビュースペースのコメントの時間がすげえ長いんですよ。
−−……なんとなく理由は想像つきますね。
橋本 それは一部の記者たちが、普段女の子としゃべれないぶんをそこで取り返してるんじゃないかっていう説があって。元祖・六本木ガールズバーみたいな(笑)。

よくまあ、こういう発言を出来るなと思う。自分は仲間外れにされて嫉妬してるだけ。元々このデブ、狭い村でヌルヌルするのが大好きで(滅多に更新されないブログからそれは明らか)、そういう奴に限って、自分が入れてもらえない村には、激しく嫉妬する。と、断言してしまいたくなるほど、自らに対する批評性を欠いている。そこが醜い。狭い村の自分以外を批判したつもりで、それは丸ごと自分にもかかってくるのだという自覚がない。

この醜さの根底にあるのが、延々タイトルにしてきた「ページを取ってやるという愚かな意識」。

渋谷の頃のスマックが、専門誌にどう扱われていたか。それは酷いもんだった。わずかなスペースを割いて、罵倒して終わり。今更、面白かったとか言われても、書かれた方は忘れない。

そして、何年か経ち、専門誌全体が異様にヌルくなった。弱小プロモーションでも、罵倒だけで終わりみたいな扱いをされることは、まず、なくなった。けれど、その代わりに顕著に出てきたのが、ページを取ってやるという醜い思い上がりなのだ。

さて、結びに入る。

フリジッドくん(id:frigidstar)が、ここと、ほぼ同趣旨のことを書いている。

「危機一髪」なのはどっちだ
http://d.hatena.ne.jp/frigidstar/20080802
続・「危機一髪」なのはどっちだ
http://d.hatena.ne.jp/frigidstar/20080803

kamipro』にはジョシカクを“応援”する人はいたけど、企画として動く“編集者”がいなかった。“大好き”なのはわかるんだけど

という、ジャン“焼肉のたれ呼ばわり”斉藤編集長の発言を引いて、これをかなり褒めている。が、どうなんだろうね、この人編集長でしょ。イチ編集者の反省の弁なら、まだわからなくもないものの、編集長がこんなことを、今更のように呑気に言って、クソ座談会垂れ流して、意味不明な巻頭記事書かせて、それでいいのかね。長が持つべき批評性からは、遥か遠いところにいるとしか言いようがない。

丁度という言い方は変だが、「紙プロ」、今月発売の号から、リニューアルするらしい。クソ携帯サイトに載っていたその告知文が、チョロへの罵倒から始まる文章だった。あれは普通はやっちゃいけないのだ。が、あえてやるんだから(おれにも経験がある)、批評性とは、まるで無縁の地点だが、危機感だけは感じた。

遅いって。