電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

ファシスト正義くん

昨日は、ツイッターでびっくりするくらいのコメントを頂いた(ブログのコメントの方もそれなりに)。ツイッターを始めてから最高の反響だった。深く感謝。

珍しく選挙速報をロクロク見ないで寝てしまったので、早起きしてネットのあちこちを見て回っていたら、自分に対する反応だけではなく、色々なところで確実に「投票ファシズム」は激しくなっているなあと。加えて、ネットのいわゆる「正義くん」はこれを熱心に利用したがる傾向があり。「正義くん」と言っても、別にツイッターで益々評判を上げつつも、相変わらず電波はさっぱり入らないソフトバンクの孫さんではない。純粋にセイギの正義だ。

「正義くん」は、ほとんどの場合、ネット上の匿名の存在だ。他人の悪行をあげつらって、慇懃無礼にナジる。比較的冷静な奴が多く、自分のことでボロを出すようなことなんて絶対書かない。自分のことは屋根裏部屋より高い棚にあげたままだ。そうやって、相手を熱くさせ、感情的にさせ、暴論を吐かせるように、真綿で首を絞めるかのような、陰湿な、けれど一見正論なレスをつけていく。

勿論、そこにホントの正義なんてない。相手をイジメて追い詰めて、最後にはブチ切れるのを見て、ケケケとほくそ笑み、幾許かのカタルシスを得て、ああ楽しかったと凡庸な日常に帰っていくだけなのだ。だから、欲しいのは「一見正しいと思われる事」であって、ホントの正義がどこにあるかなんてどうでもいい。

多数派とは言わない。ツイッターの興隆により、日本独特のネット上の匿名文化の勢いが明らかに衰え、「正義くん」は絶滅危惧種に指定されそうな勢いだった。だけど、ネットにエサはいくらでも落ちている。彼らの大好物は「ちょっと痛い人(おれとか)」と「一見正義にみえる事柄」であり、それは増えることはあっても、減ることはないのだ。エサがこれほど多ければ、自らちょこっと環境をイジってアジャストすることなんて簡単だ。

「正義くん」は「投票ファシズム」が大好き。そして、誰の心の中にも「正義くん」は住んでいる。