電脳如是我聞の逆襲

他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ

停滞する英語学習 ベイラウト編

この英語学習レポート、極々一部の方には熱心に読んで頂いているらしく(超稀に反応を頂ける)、それを思い出して、もう少しちゃんと書いておきたくなった部分があったので続き。前回で「脳の深いところまで、英語を染み込まそう」と書いたんだが、何かこれだけ放り出すように書くと、ややオカルティック、もしくは精神論的な気がするので、もう少し補足する。

現状の自分は、例えば、全部単語を知っている数センテンスの文章なのに、読むなり聴くなりした時、まったく意味が分から事が多いんだな(勿論、まがりなりとももう半年以上英語に意識的に向き合っているんだがら、分かる事だってある)。聞き取れていないのではない。聞き取れているのにだ。ここを自分は一番問題視していて。この場合ふたつのパターンがある。

まずは"have"とか"go"とか"get"とか"take"とかの汎用的な使われ方をする単語の意味が分からない場合。この場合、経験上、改めて文章をじっくり読んでもよく分からない事が多い(多分前後の文脈をもっと正確に理解出来るようにならないと無理)。

もうひとつは、何回も聴き直すなり時間をかけて文章をじっくり読めば意味が掴めるケース。ええとこの単語の意味何だっけというレベルの話の場合もあれば、咄嗟に浮かんだ意味とは違う意味で使われているとか、センテンスが長くて分かんなくなっちゃったとか、色々なケースがある。

まずは、この後者のケースを無くしたいのだ。ゆっくり考えれば分かるなら、それを瞬時に分かるようにしたい。こういう事を「脳の深いところまで、英語を染み込ま」すと言っている。

では、そうするにはどうしたらいいのか。短時間で効果的な方法もあるのかもしれない。けれど、結局自分は、多聴・多読という当たり前の方法を選んだということだ。何をやるにしても、トリッキーな方法論は決して嫌いではないが、言語を一種のスキルと理解するなら、スキル習得の際には基本を大切にしたいタイプなんだな。

前回「今時だと、カツマ先生と行く南の島で英語特訓1週間の旅とか、如何にも私は勝ち組ですと思い込みたい人達にウケそうな集中学習ツアーみたいなものも見かける」と書いたのに対して、自分は負け組だと認めたくない貧民層が飛びつく聞き流し系の英語学習法も多いわけだが(おれはそういうモノすら使わず安くあげようとしているので最貧民層といえる)、何回も触れている石川遼くんのアレのライバルというか、もう少しだけアカデミックな香りがするが、やはり負け組系にしか見えないアルクというのがあって、ネットCMで「ただ聞いているだけでは英語は身につきません!」というのがあって(比較広告なわけだね)、そう言いながら、アルクも1000時間ヒアリングマラソンとか言っているわけだ。

この1000時間という数字、色々調べて統計データなどを見てみるに、日本人が英語を学習する時間としては、結構いい数字のような気がする。まずはそこまで聴きまくること。それを自分に課してみる。昨年の11月に英語学習を開始して最初の数ヶ月は、聴くという作業自体は短文を聞くばかりで、CNNの聞き流し等はまさにBGMにしていただけで、集中して意識的に意味を取ろうと聴くという作業はほとんどやっていなかった(勿論これはこれで1日中英語に触れているという意味は充分あると思うんだが)。スクリプト付きの聞き取りをやり始めてからは、まだ3ヶ月弱、少なくとも1日2時間位の聞き取りを最低でも週に5回か6回(可能なら7回)、それをあと1年続ける事が出来れば、ヒアリングに使った時間はトータルで1000時間に迫ってくる事になり、それなりに脳に英語が染み込んでくるんじゃないかと思っている。

まあね、こういう事を書くと、結局いい大人がそれだけの時間を作れるのかという話になってしまうんだが、今の生活なら可能かもしれないと絶望的観測をせざるを得ないほど、世界の景気は悪い(とCNNで言ってた)。いわんや、おれの景気をや。緊急援助措置が必要なレベル。何かくれ。